理科×国語語彙集

表紙 「理科×国語 理科の授業でことばに目を向けてみよう」は、福井大学大学院協働実践研究読解リテラシーグループにおいて編纂しました。理科の授業の中で使われている様々な語彙に目を向け、その習得をより確かなものにすることで、理解学習の習得をより効果的に促進できるのではないか、という仮説から出発し、各単元の学習内容を反映した語彙を精選し、専門家による解説を加えたものです。

以下に「はじめに」を掲載します。

はじめに

ことばを覚えることが大切なのではなくて、ことばを理解することが大切なのです。 この本はそんなメッセージを込めて作りました。
「国語×理科」という題名は、全く分野の違う「国語」の研究をしている者と「理科」の研究をしている者が協力して作ったということです。

第一部「理科学習における言語活動の手引き」は、理科の授業の中で皆さんが取り組む「話し合い」や「調べ学習」など、ことばを使って行う活動がもっと充実したものになれば、それだけ理科の学習も良いものになるだろうと考えて作りました。 実験や観察を通して、発見したり、考えたりしたことがうまくことばにならなかったり、上手く発表できなかったりして、悔しい思いをしたことがある人はぜひこの本を手にとってください。ことばを効果的に使えるようになることで、発見の感動が一人のものではなく、みんなのものになっていくことでしょう。

第二部「理科の学習がよく分かることば集」は、理科の学習の中で使うことばを改めてしっかり理解することができれば、理科の授業は皆さんにとってより分かりやすいものになるだろうと考えて作りました。
「変化」や「はたらき」など何気なく使っていることばも実は場合によって使い分けられています。また、「ためす」や「発見する」など、実験や観察の中で行うことも、プロの研究者の行動とは少し違っているかもしれません。「準備する」や「振り返る」など理科の授業の中で毎回行う学習活動も活動のポイントやコツをつかむことでよりよい活動になります。
理科の授業の中で行う活動やものの見方、考え方を「ことば」を切り口にして、再発見してみましょう。
理科の学習を通して、自分が何をどのように学んでいるのかがよく分かるようになり、きっと理科の学習が面白くなっていくと思います。

まずは、手にとって、じっくりと読んでみてください。「へぇー、そうだったのか」と思うことに出会えたら、それだけで理科の学習の理解が深まったことになるのです。

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